―「イギリスの子供たちに日本の包む文化を伝えたい」日英相互の理解の促進を目指す―
イギリスのJapan Society(日本協会)より熱意のこもった協力依頼があり、動き出した事業、その名もFuroshiki Project(ふろしきプロジェクト)です。 タイトルからは少々ゆるいイメージがありますが、外務省所管の国際交流基金からも協賛を受けているしっかりとしたプロジェクトです。
英語がしゃべれるわけでもなく、海外通でもないのですが、なぜか白羽の矢が立ち、私、宮井株式会社の 小山が単身イギリスへ赴き、1週間の日程でロンドンおよび周辺の学校を回ってふろしきのレクチャーを行ってきました。
まったくふろしきの存在も知らない、生活習慣も伝統も異なる異国の子供たちにふろしきを教えるというのはかなり不安でしたが、実際にやってみると、1枚の布が結んだり、ひねったりするだけで様々なものが包めて非常に便利に使えるということがちゃんと伝わり、日本人の暮らしの中で工夫し、便利に使われてきたことも理解してもらえたようでした。
特に体験用のふろしきを配ったときは子供たちの顔がぱっと輝き、おそらく初めて触れるであろう縮緬(ちりめん)の風合いを確かめていました。
結ぶことをあまり生活のなかでやっていないと思うのですが、けっこうみんなしっかりとふろしきでかばんを作れていました。なかには、自分のストールをふろしき代わりにしてかばんを作り、そのなかに通学カバンを入れて帰宅した子供もいたそうです。