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イギリスでの「Furoshiki Project(ふろしきプロジェクト)」について

―「イギリスの子供たちに日本の包む文化を伝えたい」日英相互の理解の促進を目指す―
 イギリスのJapan Society(日本協会)より熱意のこもった協力依頼があり、動き出した事業、その名もFuroshiki Project(ふろしきプロジェクト)です。 タイトルからは少々ゆるいイメージがありますが、外務省所管の国際交流基金からも協賛を受けているしっかりとしたプロジェクトです。
 英語がしゃべれるわけでもなく、海外通でもないのですが、なぜか白羽の矢が立ち、私、宮井株式会社の 小山が単身イギリスへ赴き、1週間の日程でロンドンおよび周辺の学校を回ってふろしきのレクチャーを行ってきました。

 まったくふろしきの存在も知らない、生活習慣も伝統も異なる異国の子供たちにふろしきを教えるというのはかなり不安でしたが、実際にやってみると、1枚の布が結んだり、ひねったりするだけで様々なものが包めて非常に便利に使えるということがちゃんと伝わり、日本人の暮らしの中で工夫し、便利に使われてきたことも理解してもらえたようでした。
 特に体験用のふろしきを配ったときは子供たちの顔がぱっと輝き、おそらく初めて触れるであろう縮緬(ちりめん)の風合いを確かめていました。
結ぶことをあまり生活のなかでやっていないと思うのですが、けっこうみんなしっかりとふろしきでかばんを作れていました。なかには、自分のストールをふろしき代わりにしてかばんを作り、そのなかに通学カバンを入れて帰宅した子供もいたそうです。

 また、ある小学校では、後日に特別授業の発表会を行ったそうです。これは劇仕立てで特別授業を再現するかたちで行われ、ふろしきの授業の場面では「Mr.Koyama」と書かれた名札をつけた子供がビン包みを披露して、次に生徒がかばんをつくる場面が演じられていたそうです。
 見学に行ったJapan Societyの人は「Mr.Koyamaはどこに行った?」と何人もの生徒さんに尋ねられたそうです。こういったことを聞くと、講師冥利につきるというか本当にうれしくなるものです。
 やっているときは夢中だったのですが、振り返ってみると1週間で7つの学校を訪れ、またそのほかにもバービカンのジャパンデイで高校生向けの講習を3回、大人向けの講習を2回行っており、通算すると1,070分もの時間、ふろしき講座をやっていました。

 どの講座もびっくりするほど盛況で、朝から晩まで話をしていても疲れが出ることもなく、非常に楽しい一週間でした。
早朝にホテルを出発し、夜にロンドンに帰ってくるスケジュールばかりで、観光もままなりませんしたが、1日の締めは英国流にと講座を一緒にやってもらった人たちとパブに行くのが楽しかったです。
 日本の文化を伝えながら英国の流儀を味わうことができて、国際交流という観点で非常に有意義な出張だったと帰国してから会社で話をすると冷ややかな視線で返されましたが・・・

 ふろしきは日本でも現代の生活の中であまり使われなくなっており、ふろしきのメーカーとして、現代の生活の中でも便利に使えたり、環境保全にも役立つといったことを発信し続けているわけですが、今回ふろしきにあまりなじみのない海外での好反応に、「ふろしきは世界にも通用する道具である」と再認識し、また自信を深めることができました。
 Furoshiki Project in UKの成功に気をよくして、今後も国内をはじめ海外へも ふろしきが織りなす文化を発信していこうという気持ちを新たにしました。
UKにかぎらずanywhereどこでも行きますので、そんな機会がありましたらお声かけいただきたいと思います。

宮井株式会社 企画開発室 小山祥明